ガラリの面積と風量
外気取入れや排気に用いるガラリ(ルーバー)は、羽根があるため見かけの面積すべてを風が通るわけではありません。実際に風が通る面積の割合を開口率といい、開口部での風速(面風速)が大きすぎると、騒音・雨水の巻き込み・圧力損失の増大を招きます。
本ツールは、必要風量からガラリ寸法を求めるモードと、ガラリ寸法から許容風量を求めるモードの2方向に対応します。
計算式(本ツールと同一)
■ 風量 → 必要面積
有効開口面積 = Q ÷ 面風速
必要ガラリ面積 = 有効開口面積 ÷ (開口率 ÷ 100)
参考正方形寸法 = √(必要ガラリ面積) × 1000 (mm)
■ 片辺指定 → もう片辺
最終面風速 = Q ÷ (実面積 × 開口率/100)
■ サイズ → 許容風量
有効開口面積 = ガラリ面積 × (開口率 ÷ 100)
許容風量 = 有効開口面積 × 面風速 × 3600 (m³/h)
- Q体積流量(m³/s)
- 開口率ガラリ面に対する有効開口の割合(%)
- 面風速有効開口部での風速(m/s)
推奨面風速(国交省基準)
| ガラリ用途 | 推奨面風速 |
|---|---|
| 給気ガラリ | 3.0 m/s 以下 |
| 排気ガラリ | 4.0 m/s 以下 |
標準寸法候補は 300・400・450・500・600・700・800・900・1000・1200・1500・1800・2000mm の組み合わせから、必要面積以上で最も近いものをアスペクト比 2.0 以下優先で提案します。
使い方
- 「風量 → サイズ」タブで、風量・開口率・面風速を入力すると、必要ガラリ面積・参考正方形寸法・標準寸法候補が表示されます。
- 片辺の寸法(例:600mm)を指定すると、もう一辺の必要寸法(100mm 単位に切り上げ)と最終面風速が求まります。
- 既存ガラリの能力を確認したいときは「サイズ → 許容風量」タブで、幅・高さ・開口率・面風速から許容風量を計算します。
計算例
計算例
風量 3000 m³/h、開口率 50%、面風速 2.0 m/s の場合:
有効開口面積 = 0.833 ÷ 2.0 ≒ 0.417 m²
必要ガラリ面積 = 0.417 ÷ 0.50 ≒ 0.833 m²
必要面積 約 0.83m² 以上を満たす標準寸法(例:1000×900mm など)が候補として提案されます。
よくある質問
開口率がわからない場合は?
採用予定のガラリ製品のカタログに有効開口率が記載されています。仮定する場合は 50% 程度を用い、製品決定後に再計算するのが安全です。
面風速を上げると何が問題になりますか?
圧力損失と気流音が増え、給気ガラリでは雨水の巻き込みリスクが高まります。給気 3.0 m/s 以下、排気 4.0 m/s 以下を目安にします。
なぜ標準寸法に丸めるのですか?
ガラリは規格寸法で製作・調達するのが一般的なため、必要面積を満たす最も近い標準寸法を選ぶと、製作性とコストの面で有利になります。