器具給水負荷単位と瞬時最大給水量
各衛生器具には、その給水特性に応じた器具給水負荷単位(FU:Fixture Unit)が定められています。建物内の全器具の負荷単位を合計し、Hunter の方法に基づく曲線に当てはめることで、瞬時最大予想給水量(L/min)を求めます。これが給水管径・ポンプ・受水槽の算定の出発点になります。
本ツールは、大便器(洗浄弁)を多く含む系統と、一般器具中心の系統とで異なる2本の曲線を用意し、負荷単位の合計から給水量を算出します。
器具給水負荷単位(本ツールの採用値)
| 器具 | 負荷単位 / 個 |
|---|---|
| 大便器(洗浄弁) | 8 |
| 大便器(洗浄タンク) | 4 |
| 小便器 | 3 |
| 洗面器 | 2 |
| 手洗器 | 1 |
| 流し | 3 |
| 散水栓 | 5 |
| 浴槽 | 4 |
| シャワー | 4 |
合計給水負荷単位は、各器具の台数に上表の単位を掛けて合算します。
計算式(本ツールと同一)
合計負荷単位を h とし、負荷単位が 240 を境に係数の異なる4次回帰式で給水量(L/min)を近似します(結果は小数点以下切り捨て)。
■ 大便器が多い場合
AA = −1.8e−11·h⁴ + 1.3505e−7·h³ − 3.66273844e−4·h² + 0.848439314429·h + 201.019289123607
■ その他の場合
BB = −2.3e−11·h⁴ + 1.83066e−7·h³ − 5.50504883e−4·h² + 1.139176439438·h + 43.150335072329
- h合計器具給水負荷単位(FU)
- A / AA大便器が多い場合の瞬時最大給水量(L/min)
- B / BBその他の場合の瞬時最大給水量(L/min)
使い方
- 上段で器具ごとの台数を入力すると、合計給水負荷単位が自動集計されます。
- 「↓ 下の入力欄に反映」を押すと、合計値が計算用の入力欄に転記されます(負荷単位を直接入力してもかまいません)。
- 「計算」を押すと、大便器が多い場合・その他の場合の瞬時最大予想給水量(L/min)が表示されます。
- 得られた給水量から、配管径の計算ツールで管径を選定します。
計算例
計算例
大便器(洗浄弁)4 個、小便器 2 個、洗面器 4 個の場合:
h = 46(≤ 240)を大便器系の式 A に代入すると、瞬時最大予想給水量が得られます。実際の数値は上の計算機に「46」を入力してご確認ください。
よくある質問
「大便器が多い場合」と「その他の場合」はどちらを使えばよいですか?
洗浄弁式の大便器が多く含まれ、瞬時に大流量となる系統では「大便器が多い場合」を、洗面・給湯など一般用途が中心の系統では「その他の場合」を用います。判断に迷う場合は安全側として大きい方の値を採用します。
負荷単位の合計だけ分かっています。器具台数の入力は必須ですか?
必須ではありません。下段の入力欄に合計負荷単位を直接入力して計算できます。器具台数の入力欄は合計値を自動集計するための補助機能です。
求めた給水量から管径はどう決めますか?
本サイトの「流量から配管径の計算」に L/min を入力すると、管材料ごとの推奨呼び径が得られます。